GW6日目

某医療制度について何気に資料読んでみた。それによると75歳以上の治療費は被保険者(つまり75歳以上の人)が1割、健保・国保などからの支援(=現役世代の支援)4割、公費5割(国:都道府県:市町村=4:1:1の割合)で負担するらしい。結局、健保も負担しているのね。まぁ世代を超えた相互互助と考えればそうかと思うけど、今まで知らなかった。

で、この負担比率(被保険者1:現役世代4:公費5)は2年毎に見直されるらしい。まぁふつーに考えて被保険者は増えるけど、現役世代は減っていくから、それにあわせて被保険者の負担率を増やし、現役世代のを減らしていく仕組みとなっている模様。で、以下のその計算式

  • 10% + 平成20年度の若人負担割合(約4割) x 平成20年度から改定年度までの「若人減少率」 x 1/2
  • 「若人減少率」= (平成20年度の若人人口 - 改定年度の若人人口)/平成20年度の若人人口

この「若人」の定義は不明だけど、問題は若い人の減る率だから国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/)の日本の将来推計人口(平成18年12月推計)(http://www.ipss.go.jp/pp-newest/j/newest03/newest03.pdf)にある、表1-1 総人口,年齢3区分(0~14歳,15~64歳,65歳以上)別人口および年齢構造係数:出生中位(死亡中位)推計(http://www.ipss.go.jp/pp-newest/j/newest03/02_syosai/01/Mm1-1.xls)の15~64歳を当てはめてみると...

改定年度若人減少率被保険者負担率
H22 2010 1.27% 10.25%
H24 2012 2.86% 10.57%
H26 2014 5.60% 11.12%
H28 2016 7.66% 11.53%
H30 2018 9.23% 11.85%
H32 2020 10.57% 12.11%
H34 2022 11.73% 12.35%
H36 2024 13.10% 12.62%
H38 2026 14.54% 12.91%
H40 2028 16.16% 13.23%
H42 2030 18.13% 13.63%
H44 2032 19.97% 13.99%
H46 2034 22.33% 14.47%
H48 2036 24.90% 14.98%
H50 2038 27.70% 15.54%
H52 2040 30.36% 16.07%
H54 2042 32.65% 16.53%
H56 2044 34.68% 16.94%
H58 2046 36.52% 17.30%
H60 2048 38.31% 17.66%
H62 2050 40.13% 18.03%
H64 2052 41.83% 18.37%
H66 2054 43.43% 18.69%

ぞっとするね。保険者負担率じゃなくて若人減少率のすごさに。で、これはあくまでも負担率であって、医療費の総額は増えていくだろうから、実際に払う保険料の増額分は率以上なるだろうな。このシステムいつまで持つだろう。

なんてことを考えたGW4日目。