国語世論調査:「寒っ」8割超が許容 「姑息」誤認多く 「来れますか」過半数使う

「っ」で終わる表現、「ら」抜き言葉。よく聞くし、自分でも使いますね。以前「ら」抜き言葉が話題になったとき「日本語の乱れ」と指摘する識者もいたような気がするけど、今回の調査結果を伝えるニュースに出てきた識者はそういうことはあまり言わないですね。

実際「寒っ」の「っ」は「む」にアクセント置くということを表しているようなもんで、発音を文字で表すと「さむ」の2文字分。「さむい」より1文字短い。同じ情報を伝える「A」という表現と「A'」という表現があるなら、短い方が効率が良い、情報の密度が高い。「寒っ」はその一例。これ言葉の乱れというか、進化というか*1。漢字から平仮名を作った日本人ですから、このくらいはアリでしょう。

そう言えば「縮める」ということにフォーカスした本を昔読んだことがあるよう...。と、思って探したらありました。それが↓の本。文庫化されていたんですね。「小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。」と言い切ってます。「豆という表現」「盆栽」「日本庭園の借景」の下りなんか、思わずうなってしまいます。興味があれば是非。

「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)

「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)

*1:まぁTPOは意識しなきゃまずいけどね。