「光より速いニュートリノ」計測 国際研究グループ発表

話題騒然。時間=距離/速度だからもし誤りがあるとすれば、時間と距離のどちらか。今回の時間差は60ns。原子時計なら10^-11とか10^-15秒の精度を持っているからクリアできそうな気がする(60ns = 6 x 10^-8)。距離の方はどうだろう?今回の結果は光速より0.0025%速いということだから、実際の距離はその分長かった、ということになれば辻褄はあう。しかし二拠点の距離は約730kmでその0.0025%は約18m。カーナビでもこんな誤差はでないだろう。いまどき。うーん。

しかし実際の実験はこんな単純なものではないはず。そもそも光速の定義は、真空中における光の速度。今回の実験は地下に向かってニュートリノを打ち込んでいるから当然真空ではない。だから実験結果を何らかの形で光速に換算しているんじゃなかろうか。

しかもミュー型ニュートリノは質量を持っている。相対性理論によると、光速に近づくと、その物体の質量がどんどん増えて無限大に迫り、光速は超えられないことになる。だからこの辺も何か換算してる?。などと素人考えを描いてみたが、常温核融合の二の舞を避けるためにも追試結果が待たれるところ。

日本だとT2K(Tokai to Kamioka)でできるらしい。距離は茨城県那珂郡東海村岐阜県飛騨市神岡町で295km。↑の40%しかないけど、今回の計測結果が正しいとすれば有意な差を観測できそう。