1977年のインターネットはこんなにも狭かった……ネット上の端末すべてを掲載したマップ

そのマップがこれ。

ファイル:Arpanet logical map, march 1977.png – Wikipedia

も~懐かしい名前のマシンがたくさんある。マップ的には右がアメリ東海岸で、左が西海岸。左端には「STANFORD」という文字が見える。だから○や□はサイト名で、大学や機関であることがわかる。右下角は「PENTAGON(米・国防総省)」、その左上に「ARPAR(現・国防高等研究計画局)」。このへんがインターネットの前身であるARPANET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency Network)の生みの親。よく「ARPANETは核攻撃に耐えられるネットワーク・システム」と言われるけど、それは都市伝説の類で、本当は「ネットワーク経由で他人のマシンを使いたい」という要望(欲望?)を満たすために作られたものなんだよ。まぁそれは置いといて、この図の四角に囲まれた文字がサーバーというか、マシンの機種名。こうやって見ると西海岸はDEC社 PDP-10/11が多いが、まだVAXの名前はない。

個人的に「お~」と思ったのが、中央右上の「ECLIPSE」。これって「超マシン誕生」に書かれているDG(データゼネラル)社がDEC VAX11に対抗するために出した奴?と思ったら違うようだ。Eclipseそのものは1974年にリリースされている。「超マシン誕生」のは1980年にリリースされたEclipse MV/8000。だからこの図のは前者だろう。それにしても懐かしい。私が読んだのは絶版になっている。

しかし、その後新訳、新装版が出されていることは知らなかった。

超マシン誕生 新訳・新装版

超マシン誕生 新訳・新装版

ハード寄りの話だけど、プロジェクト、開発現場ってどういうもの?というのを知ったのはこの本。読んだのはまだ会社に入る前。原題の「The soul of a new Machine」の方が、雰囲気をよく表していると思う。新装版、読んでみようかな。