TracLightingのバックアップからプロジェクトを復元する。

TracLightingをデフォルトでインストールするとJenkinsもインストールされる。その中に、毎日午前0時1分にプロジェクトのバックアップを取得する「BackupSample」というジョブがある。うちはこれで別マシンにバックアップを取得している。しかし、いまだかつてこのバックアップからリストアしたことは無い。障害が発生してリストアしようとしたら「バックアップがちゃんと採れてなかったorz」というのはよく聞く話*1。そこで転ばぬ先の杖、一度やってみた。以下はその手順。

1. リストア先にTrackLightningをインストール

多分同じバージョンが無難でしょうね。うちは最新版なのでTracLightning-3.2.0.exe をインストール。今回は某マシンのF:\TracLightning(以下<TL>と表記)へインストール。

2. バックアップファイルをリストア先へコピー

エクスプローラーで以下のdir/ファイルをコピーする。

コピー元コピー先備考
<bkup>\trac\<projname> <TL>\projects\trac 
<bkup>\svn\<projname> <TL>\projects\svn 
<bkup>\svnauthz <TL>\svnauthz上書き
<bkup>\trac.htdigest <TL>projects\trac.htdigest上書き
  • <projname>はリストアするプロジェクトの名称
  • <bkup>はBackupSampleジョブが作成したバックアップのトップディレクト

3. パス変更

リストア先のパス名(この場合<TL>)がバックアップ元と違う場合、以下のファイルなどに記述されているパス名を書き直す。

  • <TL>\projects\trac\<projname>\conf\trac.ini
  • <TL>\projects\svn\<projname>\hooks\post-commit.bat

環境によっては、他にもあるかも知れない。

4. trac-admin

スタート > Trac > コマンドプロンプトを選択して、以下のコマンドを実行する。

trac-admin.bat <TL>\projects\trac\<projname> upgrade
trac-admin.bat <TL>\projects\trac\<projname> wiki upgrade
trac-admin.bat <TL>\projects\trac\<projname> repository resync '(default)'

5. 動作確認

http:///trac/

をアクセスして問題がないか確認。チケットも見えるし、Subversionリポジトリも大丈夫そう。Mavenとか、SSLとかいろいろ設定しているところは他にもやることがあるかもしれないけど、ウチはこれだけでいいみたい。

*1:私もかつてこれに遭遇。顔から血の気が引くのがわかった。今思い出してもぞっとする。